合気道稽古体験でお伝えしたいこと

本日、稽古体験会を行いました。

体験会用の資料を見直していたら3年くらい同じ方針で実施していることと、最近、道友と体験会で何をしているか話をする機会があったので少し考えを整理したいと思います。

勢いで書いているので、後でリライトしたり削除するかもしれません。

画像は稽古体験に来られた方にお渡ししている資料でこれに沿って進めています。とは言っても、始まると私の頭が真っ白になったり、時間の都合でいろいろすっ飛ばしています。今日はいきなり後ろ受け身を飛ばしてしまいましたが、それでもお伝えしたいことはお伝えできたかなと思います。

稽古体験をされても入会されるかわかりませんので(過去合気道に興味はあるが学業の都合で入会の可能性が低いということがありました)、参加者が当会に限らず合気道の体験をするのはこれが最初で最後かもしれない、この一期一会の機会に私たちなりに何を伝えたいのか、何をお伝えできるかはずいぶん考えました。

例えば、合気道の受け身は役に立つとは思うのですが体験会ではケガのリスクもありますし、時間の都合や、メインにするのは退屈かなと考え回転受け身は一切やらず後方受身だけにしています。また、型をメインにしても体験会で覚えられることはたかが知れていて、生兵法でトラブルの元になりかねないとも考えています。

結果、考え方や意識を型を通してお伝えするのがよいかと考えました。

普段、下記のようなことを意識しながら稽古しています。

「相手を尊重する(相手は強い)」

胸取り一教をよく題材に使うのですが受けの手はそんなに簡単に取れないし、無造作に取りにいった段階で次の攻撃がきます(通常、受けは受け役に徹しているので攻撃はしてきませんが)。これは合気道経験者でも受けの手が取れる前提で稽古している人も多いのではないでしょうか。

相手は強いという前提に立つからこそ、入身、転換、位置や間の精度が求められる、磨かれると考えています。

「可能性を探す( 遣えるところを探す)」

これも胸取りを題材にすると掴まれた肩や胸を動かすのは難しいですが、指先や肘は掴まれているわけではないので自由、腰や足も遣えます。足を使って捌いて受けと新しい関係性(位置や間)になることで不可能だったことが可能になったり、難しいことが容易になったりします。

言い換えると、合気道の稽古は「可能性を探す」スキルを鍛えることとも言えると考えています。

「良い状態で身体をつかう」

良い姿勢で体を遣ったほうが安定性や出力が大きいのですが、投げる極めるを意識しすぎて自分の姿勢を崩してしまうことがあります。これは合気道経験者でも多いと思います。例えば、正中線で腕を遣うのが有効だということは誰でも知っていると思うのですが、実践している人は意外に少ないと感じています。型の中の身体の遣い方に目を向けるともっとたくさん出てきます。

一般的に言うと、相手にとらわれすぎない、自分のベストを遣うと言ったところでしょうか。

「ゆっくり動く」

「結び、緩みをとる、伸ばす、テンション」といったことを意識して稽古されている方には共感していただけるかもしれませんが、テンションが抜けないように型の最後まで続行させるのは簡単ではなく、その感覚を鍛える必要があると考えます。速く動くと思考優位になるため、まずはゆっくりの動きで感覚優位で型を行うのが有効と考えます。現代は情報化社会でただでさえ思考優位になりやすいので、たまには稽古でゆっくりの動きで感覚優位に戻してあげるのも心身の健康には大切かなと思います。

最後に

いろいろすっ飛ばした体験会になったものの最後に参加者の方と話をしたところ面白かったそうです、良かったです。

市内には他にも合気道団体がありそれぞれ稽古の切り口が違うことはお伝えしていますが、また稽古に来てくれたら嬉しいです。

見学・体験は随時対応していますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せフォームからご連絡ください。

よろしくお願いします。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください